旧池尻中学校跡地問題について

はじめに

世田谷区経済産業部が推進中の「旧池尻中学校跡地活用事業」(校舎・校庭・体育館を三位一体で新しい民間事業者に貸し出し、創業支援等の事業運営を行わせる計画)は、「当校児童の教育環境」だけではなく、「地域子どもスポーツ団体の活動」や「医療救護所指定避難所として役割」、及び「地域の生活環境」への影響など、地域全体に大きな影響があります。それにも関わらず、当初はそれらについて関係者に十分な説明もなく、また、対応策も示されないまま、計画が進められておりました。

計画を推進している経済産業部は、区議会では「地域の意見を聞きながら」と答弁されていましたが、実際には地域や保護者との対話をはかる様な具体的な動きはなく、区や学校から計画や検討の状況や方向性が、保護者の皆様にすら周知されていない状況であったため、まずは関係者の皆様に、具体的な計画内容と想定される影響などを知っていただくべきと考え、このページを2022年1月に作成いたしました。

---

2022年2月、2400名超の皆様からご賛同をいただいた陳情書をPTA本部より区議会に提出し、区議会議員の方々との意見交換を行ってまいりました。区議会議員の皆様には、地域住民のおかれている状況をご理解いただき、区議会の中でもたくさんの質疑を行っていただきました。皆様のおかげで、2022年5月には、区側から修正案が提示され、校庭の分割割合は、当初の6:4から7:3に変更されました(7割が小学校に残り、3割は新事業者が活用)。

---

しかしながら、この修正分割案でも、現状のように二つ以上のスポーツ団体が同時に活動を行うには、間に十分なバッファーがなく危険であることや、池尻小学校関係者の誇りと愛着の対象である芝生の約3分の2が撤去される内容であることから、保護者の多くの方がこの計画に反対しております(2022年6月下旬にPTAが実施したアンケートの回答者(4分の3の保護者)の9割が反対)。計画が今後どの様に進むのかは依然不透明ですが、まずは本問題と、現状についてご理解いただければ幸いです。